Tech Café: DivXを組み立てる5つの技術 (1)

はじめに

こんにちは。DivXでエンジニアをしています「タイラン」です。これから不定期に動画関連の技術をTech Caféシリーズとして紹介していきます。DivXに関わるものだったり、もしかしたら直接はDivXに関わらないもの…かもしれませんが、「DivX」というキーワードで訪れる皆様が関心を持っていそうなネタをご紹介します。誰でも気軽に読める内容から、少し突っ込んだ技術的な内容まで広くカバーできればいいなと考えています。

こんなネタで書いてほしいというご希望があれば、こちらまで。皆さまのご意見を参考にさせてもらいながら書き綴りたいと思います。

あっ、「タイラン」はニックネームですよ!外国の名前のように聞こえるかもしれませんが、日本人です(笑)

今回は?

「DivX = 動画圧縮技術」なんだから、動画圧縮の話をするんでしょ?という予想を裏切り、もうひとつ手前のDivXの全体像の話から始めたいと思います。

DivX = 動画圧縮技術?

「DivXは動画圧縮技術なんでしょ?」と聞かれた時に「はい」と答えても嘘ではないです。でも、もし訊ねた人が技術に詳しい人であれば「それも一つだけど…、それだけじゃないんですよ」とエンジニア魂全開で、うんちくを始めてしまいます。。当然うんちくは長いのが世の常ですが、動画技術に少しでも興味をお持ちの方向けにわかりやすくお話しますので少々お付き合いください。

DivXを組み立てる5つの技術

1. 動画圧縮技術

2. 音声圧縮技術

「動画圧縮」と言ってしまうと、本当に「映像」だけになってしまいます。音無しじゃあ、チャップリンの映画ぐらいしか見るものがなくなってしまいます。音楽も、音声もあってほしいです。動画と音声。この両方があって初めて映画であったり、ドラマだったりが成り立ちます。ですので、DivXの技術としてこの2つが重要です 。さらに、音声は最大8チャンネルまで持つことができるので、日本語音声・英語音声を切り替えたりなども可能です。

3. 字幕

字幕もDivXに含まれる技術の一つで、ファイルの中に字幕を埋め込むことができます。動画の上に字幕を重ねる(オーバーレイ)形で実現しています。ですので、オン/オフすることも可能ですし、また最大8つの字幕をファイルに入れることができるので、字幕オフ⇒英語⇒日本語⇒フランス語…と切り替えることも可能です。

4. DRM、著作権管理機能

そして、DivXには動画配信技術も含まれており、著作権管理(DRM = Digital Right Management)の機能を埋め込むことが可能です。北米・ヨーロッパでDivX形式のハリウッド映画等の販売も広まっています(詳細はまた後のブログ記事で)。何れ日本でもDivXビデオの配信サービスが始まることと期待しています。

5. コンテナ

さて、これらの4つの機能を全部ひとつのファイルの中にしまってあげる必要があります。それらをしまう箱がコンテナと呼ばれるものです。従来のDivXであればAVI。最新のDivX Plus HDであればMKVがそのコンテナに相当します。

これらの5つの技術がDivXファイルを構成しています (ファイルによっては字幕とDRMは存在しない場合があります)。

次回「コンテナ」の紹介から始めたいと思います。【タイラン】

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